ゴミを分別しないとバレるの?
「ゴミの分別なんて面倒だしあんまりしたくない」と思っている人は正直のところ多いでしょう。中には「ゴミなんて混ぜてしまえばわからない」と、分別をしないで捨てている人もいるかもしれません。
しかし、ゴミの収集員は今まで数えきれないほどのゴミを回収してきた人たちです。
その経験から、ゴミを持ったときの以下のような違和感で、分別されていないことがわかるそうです。
- ゴミの重さ
- ゴミ同士が中で擦れる音
- 袋の中でゴミが動く感覚
当然、ゴミ収集員の人は回収日が「どのゴミの日なのか」を把握しています。
そのため、あまりにも分別がされていないゴミは回収できず、収集所に残されることになってしまいます。
ゴミを分別してないことがバレるとどうなるのか
ゴミを分別しないことがバレると、管理人に注意されてしまいます。そうなると「この人はルールを守らない人だ」と認識されてしまい、住んでいる限りはずっと目を付けられてしまうでしょう。
中には、「ゴミなんて誰が出したかわからない」と考える人もいるかもしれません。
しかし、毎回分別されないで集積所に残されると、管理人にとっては非常に迷惑です。
そのため、ときにはゴミ袋を開けて中を確認するでしょう。もし中に郵便物などの身元を特定できるゴミが入っていたのなら、誰が出したかすぐにわかってしまいます。
また、ゴミの開封調査をしている自治体もあります。ゴミの開封調査とは、ゴミの分別状況が悪い場合に、そのゴミを開封して身元を特定することです。
このような開封調査は政令指定都市を中心に増えており、自治体によってはゴミ袋に名前を記入するなんてこともあります。
「やりすぎなのでは?」と思われるかもしれませんが、それだけルール違反をすることが多いのも事実なのです。
後に詳しく説明しますが、分別をしていないがバレると罰則が科せられる可能性もあります。
罰則について
ゴミの処理をきちんとしない場合は、廃棄物処理法に違反します。
そのため、「ゴミの分別なんてしなくていい」とは安易に考えないようにしましょう。
注意を促されているにもかかわらず廃棄物処理法に違反し続けると、最悪の場合、
5年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金
が科せられます。
廃棄物処理法は業者が大量のゴミを不法投棄したときに適用されるイメージが強いですが、個人にも適用されるケースがあることを覚えておきましょう。
「バレなきゃ大丈夫」と高を括っていると罰則を受けてしまうかもしれないので、ゴミの分別はきちんとしましょう!
ゴミを分別しないことで起こる影響とは
ゴミを分別しないと注意をされたり、罰金を払わされたりする可能性があります。しかし、ゴミを分別しないことで起こることはそれだけではありません。
ここでは、ゴミを分別しないことによる悪影響を3つ紹介します。
①回収する人に迷惑がかかる
例えば、燃えるゴミの中にガラス瓶の破片が入っていたら、ゴミ収集員の人が誤って手を切ってしまうかもしれません。
過去にはカセットコンロのガスボンベによって、ゴミ収集車から発火したという事例もあります…
また、きちんと分別がされていないと、ゴミ収集員の人が手作業で分別をする手間が生じることもあるでしょう。
このように、ゴミの分別をしないと、回収をする人に多大な迷惑をかけてしまいます。
②収集所周りの環境が悪くなる
先ほども説明した通り、あまりにも分別されていないゴミは収集所に取り残されてしまいます。
中に生ゴミが混じっている場合は、猫やカラスが食べにきてゴミを道路に広げてしまうかもしれません。また、夏の場合は生ゴミが腐ってゴミ袋が悪臭を放つ可能性があります。
その結果、収集所周りの環境が悪くなり、通りかかる人や住んでいる人にマイナスのイメージを与えてしまうでしょう。
③地球環境に負荷がかかる
ゴミの中には、再利用して使えるものがたくさんあります。例えば、空き缶・ペットボトル・古紙などです。
しかし、それらを分別をせずに燃えるゴミと一緒に出してしまうとリサイクルされません。それどころか、焼却場で燃やすゴミの量が増え、二酸化炭素が増加して地球温暖化にもつながってしまいます。
このように、「少しくらいいいや」と思って分別をしないでゴミを出すと、様々な悪影響を及ぼします。
今まであまりゴミを分別していなかったという人は、これを機にきちんと分別してゴミを出しましょう!